日興コーディアルグループに対するTOB

「日興コーディアルグループの大株主である米投資ファンド、サウスイースタン・アセット・マネジメントは9日、米シティグループが提案している1株当たり1350円の日興株のTOB(株式公開買い付け)価格に不満を表明、現時点ではシティのTOBに応じない方針を発表した。

 サウスイースタンは米テネシー州に本拠を置き、9日時点で日興株を約6.6%保有している。日興株については「少なくとも同2000円の価値がある」としている。

 シティのTOBに関しては、7.2%を保有している米ハリス・アソシエイツが既に、TOBに応じない方針を明らかにしている。海外ファンドとシティの駆け引きが一段と激しさを増してきそうだ。 (13:09) 」

ここまでnikkei net から引用

日興株のTOB価格が1株当たり1350円の予定であると6日に発表されて以降7日、8日と日興株は、1353円~1380円というTOB予定価格の少し上で推移していました。
この株価の推移を見る限り、2通りの見解が対立しているということになります。

1つ目の見解は、TOB価格より上で売れるなら得だから売ろうあるいは株価はTOB価格に収斂するはずだから空売りをしておこうという考え方です。
もう1つの見解は、他の企業が対抗TOBを仕掛ける可能性やTOB価格が引き上げられる可能性があり、一方で最悪の場合でもTOB価格で売ることができるのであるから、日興株の1350円のプットオプション付きで株式を買うようなものだという考え方です。
例えば1353円で日興株を購入した投資家は最大損失は3円(買収防衛策の発動等によりTOB自体の撤回や買い付け価格の引き下げがなされる場合を除く)で今後の株価上昇による利益の可能性を手に入れていることになります。

本日は上記のニュースを受けてTOB価格が引き上げられる可能性があるとの見方から日興株は1410円まで上昇しましたためTOB価格の上で購入した買い方の勝利、売り方の敗北となっています。

このことは他のTOBでも応用可能な理屈だと思われます。
上限なしのTOBで(TOBの上限が設定されており、抽選となる場合はTOB価格で買い取られる保証がないため株価はTOB価格よりも低く推移する場合が多い:カブドットコム証券などがその代表例)、他の企業が対抗TOBを仕掛ける可能性やTOB価格が引き上げられる可能性があり、株価がTOB価格のすぐ上(数円上)にあるのであれば、買ってみる価値があるかもしれません。

一方で株価がTOB価格の上にあるという理由だけで安易に空売りはしない方がよさそうです。

本日のポジション

SBIイー・トレード証券【JASDAQ:8701】売り50株
オプト 【JASDAQ:2389】売り10株

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