権利落ちの持ち越しは有利?不利?

今日も昨日の続きで、権利落ちを持ち越すことの有利不利について一般論で検証してみたいと思います。

~仮定条件~
銘柄Oの権利付最終日の終値:7090円
期末配当:25円/株
優待価値:56円

という銘柄の権利落ち後の理論価格(相場全体の変動など権利落ち以外の株価変動を考慮しない場合の株価)はいくらかということをまず考えます。

まず配当される25円については、それだけ現金が社外に流出するため企業価値の低下をもたらし、理論上は株価が25円下落するはずです。

この点について、損得を考えると、現物買いで持ち越しの場合、理論上は25円の株価下落するのに対して受け取る配当は税金がかかり22.5円となるため、理論上は2.5円の損となります。

反対に信用売りで持ち越しの場合、理論上は25円の株価下落するのに対して、支払う配当落調整金は25円×0.93=23.25円となるため、理論上は1.75円の得となります。

次に、優待についてですが、優待の内容が、会社が自社のサービスを提供するような場合はその原価分のみ会社の支出が増えるにすぎず、ほとんど企業価値自体には影響がないかごくわずかであると思われます。
一方、会社が自社以外の商品を提供する場合(商品券やお米など)、その代金分会社の支出が増えます。しかし、株主優待においては株数が増えても、提供されるサービスの内容には上限があるのが一般的であるため、株主の分布状況にもよりますが、優待価値/株×発行済み株式数よりははるかに少ない支出ですむのが一般的でしょう。

以上のように、いずれにしても株主優待については、企業価値が優待価値/株×発行済み株式数だけ下落することはなく、理論上は株価の下落は1株あたりの優待価値よりも小さくなるはずです。

この「優待落ちによる理論上の下落金額(=優待の総コスト÷発行済み株式数)」をXとすると、

0円<X<56円

のはずです。上記銘柄Oでは優待内容が自社のサービス提供なので理論上は0にかなり近い数字となると思われます。

この点について、損得を考えると、現物の買いで持ち越しの場合、理論上はX円株価が下落するのに対して受け取る優待は56円となるため、理論上は56円-X円得するはずです。

反対に信用の売りで持ち越しの場合、理論上はX円株価下落するのに対して、それについては対価を支払う必要がないため、理論上はX円の得となります。

以上をまとめると、

現物の買いでは、

理論上は配当落ちについては、配当金額×10%の損失となる一方、

優待落ちについては理論上は「56円-X円」得となる。

信用の売りでは、

理論上は配当落ちについては、配当金額×7%の得となるとともに、

優待落ちについても理論上は「X円」得となる。

私は上記の理論から、「配当落ち及び優待落ちの売り持ち越しは理論上は得となる」との仮説を立てて、オリエンタルランドの権利落ちを一般信用売りで持ち越すことを昨年9月から始めています。今後数年間続けてみて結果を検証したいと思っています。

(以上はあくまで権利落ち以外の株価変動を完全に排除した場合の理論上の計算値であり、実際には、権利落ち以外の変動要因により株価が変動するため理論通りにはならないと思います。また手数料等取引コストを考慮していません。)

本日のポジション

○スイングトレード
なし

○その他
日興コーディアルグループ【東証1部:8603】買い2万株(現物TOB応募用)

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