バランス型投信って本当に安全?

投資家は、ポートフォリオの中に、完全には相関のない複数の資産を持つことによってポートフォリオのリスクを減らすことが出来るのが分散投資で、その理論自体は正しいと思います。しかし、問題は、投信を買う人が現在のような極端な状況まで想定して買っているかというと誰も想定していないだろうということです。売る方も想定していないでしょう。

例えば、投信スーパーセンターで運用資産1000億円以上のバランス型投信を検索して、7本の投信があり、昨日時点での過去1年間のリターンを見てみると、以下のようになっています。

GW7つの卵
世界各国の株式・債券から7つの資産で運用
-36.88 %

日興スリートップ(隔月分配型)
世界の債券および株式に幅広く分散投資
-34.61 %

LM・グローバル・プラス(毎月分配型)
外国の債券に約7割、外国の株式に約3割を投資する
-29.67 %

グローバル3資産ファンド
世界の債券、株式、不動産投資信託(リート)の3つの異なる資産に分散投資を行い、債券、株式、リートへの投資割合は、1:1:1を基本とします
-40.59 %

3資産バランスオープン
海外債券70%、国内株式20%、Jリート10%
-30.42 %

MHAMトリニティオープン(毎月決算型)
原則として、海外債券50%、国内株式25%、J‐REIT 25%を基本とします
-29.6 %

世界財産3分法(不動産・債券・株式)毎月
国内外の不動産、債券および株式の3つの異なる資産へ投資
-36.1 %

軒並み30%程度下落しています。
ここまでの下落は誰も想像していなかったと言えばそれまでなのですが、実際に買って損失を受けてしまった人にとってはそれでは済まされません。
この商品のリスクは、「過去のリスクやリターンから見てこれくらいですよ」という説明をされて買う場合が多いと思いますが、将来もそのリスクの範囲に収まるかどうかは分からないということを理解して買う人はほとんどいないと思います。
標準偏差の考えをもとに、将来のリスクは、99%の確率で、この範囲内と言われても、残り1%になってしまったらどうすればいいの?という問いに対しては答えが分からないのです。

私は、別に投信を批判しているわけではなくて、投信を買う場合でも、リスクというものに対して十分な認識を持たないといけないと言いたいだけです。
投信を買う場合は、どうしてもプロにお任せという感覚になってしまいやすいからです。

私の友人も、昨年銀行で、世界財産3分法を勧められたようですが勉強不足ということで購入は見送りました。よく分からないうちは買わないという彼の判断は、非常に賢明だったと思います。

Comments

  1. petitbootang says:

    avexfreakさん、こんにちは。
    私もある程度低利でも良いので、安心して運用出来る預け先がないものか探しているのですが、結局自分で運用する以上のパフォーマンスを出してくれるところがないんですよね。
    いや、これは何も私の運用が上手いとかそういうことを言っているんではなくて、自分一人で運用していくのはどうしても収益にブレが出てきてしまいますので、ある程度運用益がまとまるごとにプロにお任せしたいと考えているのですが、これが出来る先がどうしても見つかりません。
    金融工学における正規分布の考え方は間違っていることが最近明らかになってきていますので、説明されるリスクよりずっと高い危険度があると考えて間違いないでしょう。
    標準的なファイナンス理論では、大暴落は10万年に1度というような確率ですので、そのような理論で構築された商品は、事実上何のリスクヘッジもしていないと見て良いでしょうね。
    また、金融理論だけでなく、世の中の多くの事象が正規分布には従わないことも明らかになってきていますので、知らないうちに過大なリスクを取り過ぎていた、と言うことも有り得ますね。
    実生活上のあらゆることがらで、自分でも気が付かないうちに非常に高いレバレッジをかけている可能性があります。二進も三進も行かなくなる前に、色々と見直してみた方が良いでしょうね。
    はぁー、それにしてもどっかいいところが無いでしょうかねー。

  2. petitbootang says:

    avexfreakさん、こんにちは。
    いま色々と調べていたのですが、ユナイテッド投信投資顧問のマーケット・ニュートラルという商品が、現在のような地合いにおいてはなかなかのパフォーマンスを出しているようなのですが、買いでしょうか?

  3. petitbootangさんこんばんは。
    そうですね。
    国内外の債券、株式で国際的に分散されたポートフォリオを組めばある程度安全という前提が怪しくなってきていますよね。
    これがダメだとなると、生保や年金の破綻の可能性もあり、今後どう運用すればいいのということになってしまいます。
    そして、仮にこうした大きな資金の運用方法が見直されるとすると、今後も資金の大変動が起こる可能性がありますね。
    そうすると、これまでのパフォーマンスがいい運用方法が、今後も通用するかは全く未知数になってくるので、しばらくは、こうした大きな資金の運用がどうなるのかを観察すべき時期なのかなと思っています。

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