企業年金が株式配分引き下げ

「企業年金基金の一部が運用ポートフォリオの株式配分を引き下げている。世界金融危機に伴う急激な株安や円高で、2008年度の運用利回りが過去最低のマイナス水準に落ち込むため、変動幅が大きい株式の配分を落として運用リスクを抑制するのが狙い。」

以上ロイターより引用

機関投資家の資産運用の基本になっているポートフォリオ理論というのは、ポートフォリオの収益は複数の資産の収益からの加重平均で構成される一方で、ポートフォリオの標準偏差(リスク)は複数の資産それぞれの共分散から構成されるため、相関性の低い資産を組み合わせると、リスクを低減することができるというものです。

この理論自体は正しいのですが、ポートフォリオを構成する資産のリスクが高まったり、資産間の相関関係が高くなれば、当然、ポートフォリオ全体のリスクは上昇してしまいます。

昨年の大変動によって、株式のリスクが想定した以上に高かったとか、他の資産との相関が想定よりも高かったということになれば、ポートフォリオ全体のリスクを抑えるためには、株式への配分を引き下げるしかないとなるのは、当然の帰結と言えそうです。
このため、年金のようなリスク許容度が高くない資金では、リスク資産の配分を引き下げる動きが広がる可能性があります。
こうした動きがどこまで広がるのかには注視しておきたいと思います。

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