感応度逓減(かんのうどていげん)

あなたが買った株が下がったことで、含み損が出てきて、すごく苦痛を感じていたのが、そのまま売却しないで持っていて、さらに買った値段からはるか下まで株価が下がると、同じ値下がりでもだんだん苦痛を感じなくなるということを経験されたことがある方は多いと思います。
これをプロスペクト理論では、「感応度逓減(かんのうどていげん)」といいます。
株を買った値段から株価が離れれば離れるほど、同じ値幅の変動に対して人間は鈍感になっていくことをいいます。 

トレードにおいて感応度逓減はかなり重要な問題となってきます。
あなたが1000円で購入した株がいきなり900円に下落したら、あなたは大きな苦痛を感じます。
しかし、感応度逓減により、そこからさらに100円下がる苦痛よりも、100円上昇して1000円に戻った場合の満足の方が大きくなります(下図参照)。
そのため、さらにリスクをとって、保有を続けようとします。
これが損きりをできない投資家が塩づけにしてしまう理由です。

反対に、あなたが1000円で購入した株がいきなり1100円に上昇したら、あなたは大きな満足を感じます。
しかし、感応度逓減により、そこからさらに100円上がる満足よりも、100円下落して1000円に戻った場合の苦痛の方が大きくなります(下図参照)。
そのため、リスクをとらずに、利益を確定しようとします。
これが利食いをしないで利を伸ばすことが難しい理由です。

本来は、トレードで利益を挙げるには、損切りは早く、利食いはゆっくりであるべきなのに、実際にトレードをしてみると、利食いは早く損切りは遅くになってしまう理由はこの感応度逓減により説明できます。

話は変わりますが、先週、家でテレビを見ていたら、「プチ贅沢のすすめ」というような内容の特集をしていました。
その中で専門家がこの感応度逓減と同じグラフを示してプチ贅沢がなぜいいかを説明していました。
横軸が贅沢の金額、縦軸が満足度で、ある金額の贅沢をして得られる満足から、さらに贅沢の金額を増やしていっても得られる満足の増加は次第に小さくなるとのことでした。
これはよく考えれば当たり前のことで、例えば、100グラム2000円の高級なお肉を食べた時の満足感と100グラム2万円のお肉を食べた時の満足感で10倍も満足感が変わるということはないわけです。
100グラム2万円のお肉を1回食べるよりも、100グラム2000円の高級なお肉を10回食べた方が満足度の合計は大きいのではないでしょうか。
これを人にプレゼントをする場合に応用すると、超高額のプレゼントを1回するよりも、そこそこの金額のプレゼントを複数回した方が相手の満足度は高くなるのではないでしょうか。

「感応度逓減」についてのまとめ

トレードを行うにあたって自分自身の満足度を基準に判断すると損切りが遅く、利食いが早くなるのでトータルではあまり儲からないことに注意が必要。
日常生活においては、支出する金額をどんどん増やしても満足度はそれほど増えないので、プチ贅沢やプチプレゼントを行うことは合理的かつ効果的。

現在のポジション
伊藤園の第1種優先株式(25935)買い6000株

グラフ

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