タカラレーベンの権利入札結果

タカラレーベンの新株予約権の権利処理価格は108円47銭でした。

前場は、381円で寄り付いた後、前場に一時450円まで大幅に上昇した影響で、予想外に高い権利処理価格となりました。
これは、権利入札は、前場引け後に行われるため、前場の値動きを反映した価格になっていることが理由です。

先日の予想のうち制度信用で買いポジションを持ち越して権利落ち日の寄り付きで買いポジションを手仕舞いした場合には損失が生じる可能性が高いとの予想ははずれました。

権利付最終日に制度信用で買いポジションを持ち越して権利落ち日の寄り付きで買いポジションを手仕舞いした場合の収支ですが、

建値 479円
売却価格 381円
権利処理価格 108円47銭
配当調整金 1円86銭
なので、利益は、
381+108.47+1.86-479=12.33円

信用の買い越しは1株あたり12円33銭の利益になった計算になります。
ただし、何度も言いますが、この権利処理価格は前場寄り付き後に60円以上暴騰したことを反映しています。この暴騰がなければ収支はマイナスの可能性が高いです。

権利処理価格は、基準価格(前場終値-300円)よりも20%以上安い価格になっていますので、今後も一般論としては制度信用での買い持ち越しで権利処理されることは避けた方がいいという印象を受けました。

なお、ディスカウント価格で権利入札への参加も考えていましたが、株価が前場に暴騰し、妙味がなくなったので、参加はしませんでした。

現在のポジション
アサックス(8772)買い20株
エス・エム・エス(2175)買い10株
先物ミニ@11060円 売り3枚

タカラレーベンのライツ・イシュー(6)

明日が権利付最終日ということで、このシリーズ最後にまとめの記事を書いておこうかと思います。

このシリーズでは、ライツイシューに対して投資家として、どういう戦略が考えられるかということを検討してきました。

1 現物株保有で権利付最終日を持ち越して、現物株と新株予約権をそれぞれ売却するのはどうか

個人的な予想:
現物株の価格は権利落ち後の基準価格よりも高く始まると予想(希薄化を事前にある程度は織り込んでいるから)
新株予約権の価格は理論価格よりも安くなると予想(買い手よりも売り手が多く需給が悪いと思われるから)
結論としては、持ち越しが得かどうかは、どちらとも言えない

2 制度信用取引で権利付最終日を持ち越し、権利処理を受けるのはどうか

個人的な予想:
権利処理価格はディスカウントされることが多く、権利落ち日の寄り付きで買いポジションを手仕舞いした場合には損失が生じる可能性が高いと予想

3 市場で新株予約権を購入して行使するのはどうか

個人的な予想:
新株予約権を行使する手続きが面倒なので、新株予約権を行使しないで市場で売却しようとする投資家は多いと思います。そのため、新株予約権の価格は、その理論的価値よりも低くなると予想します。
新株予約権を購入して行使して新株を手に入れるというのは、期待値としてはプラスではないかと予想しています。ただし、新株が手に入るまでに時間が長く、現物の価格変動リスクがあるので、自分でやるかどうかと言われると、新株予約権がよっぽど安くない限りは買いたくはありません。

4 新株予約権を権利入札で手に入れるのはどうか

個人的な予想:
権利処理価格はディスカウントされることが多く、運が良ければ新株予約権をかなり安く手に入れられる可能性があります。
また、4月1日以降市場で売却できるので、市場売却により価格変動リスクが比較的小さく済みます。
個人的には、新株予約権の権利入札に参加してディスカウント価格で手に入れて、市場で売却するというのが、ライツイシューがらみでは最も利益を出しやすい方法なのではないかと考えています。

5 権利落ち後の現物を買う(または信用買い)のはどうか

個人的な予想:
昔の新株発行までにライムラグがあったころの権利分割後ほどではないにしても、権利落ち後、新株が発行されるまでの間は、市場に流通している株式の時価総額が小さくなるので、需給が改善される可能性が高いと思います。
したがって、権利落ち後新株発行までの間、株価は上に行きやすい状態になると予想しています。
権利落ち後にタイミングを見て、買いスイングをするというのは利益を出せる可能性がある方法だと考えています。

現在のポジション
アサックス(8772)買い20株

新興市場引き続き活況

日経平均の上値は重くなってきていますが、新興市場は引き続き活況を呈しています。

新興市場の地合いが悪い時は、急騰した場面では一斉に戻り売り(利食い売り)が出ることで、行って来いとなってしまう(上ひげとなってしまう)ことも多く、そういうことが続くと、少し上昇すると、我先にと売りが出るのでたいした上昇もできないという悪循環になってしまいます。

しかし、最近の新興市場では急騰した銘柄がその後も値を保ち、高値もち合いからさらに上に放れるという値動きも多くなってきました。
そうすると、今度は、急騰時にすぐに売ってしまうと、その後さらに上昇されてしまうことが多いので、売らないで様子をみようかという投資家が増え、売りものがほとんどでないことで急騰を続けるといった好循環になってきています。

私が先週利食いを入れたサマンサタバサも、3営業日で40%も上昇したので十分と思って利食いをしたところ、金曜日、土曜日とストップ高で、2営業日でさらに30%上昇しています。
こういう体験をすると、すぐに利食いを入れずにしばらくじっと持っていた方がいいという気になってくるものです。
そのように思う投資家が増えれば思うほど、簡単には値崩れしなくなってきます。

連休中も新興市場の全銘柄のチャートをチェックしましたが、サマンサタバサのように長期間横ばいで底値形成した急騰候補銘柄は減ってきています。

サマンサタバサの週足チャート

7829

買いポジション縮小

日経平均は、抵抗線である11000円に接近してきました。
11000円を超えて上放れた場合は、再度買いを入れるなり、押し目買いをするなりすればいいので、11000円接近局面は、積極的に売らないまでも、利食いは入れておきたいと思っていました。
また、久しぶりに全銘柄のチャートを見ましたが、出遅れセクターを含めて隅々まで物色されており、目先は休息がほしい印象を受けました

そこで、昨日、本日と買いポジションを全体的に縮小しました。
現物保有のサマンサタバサ、セブン銀行、信用保有のファンコミュニケーションズなどを全て利食いました。
これで買いポジションは現物600万円くらいまで縮小しました。

年間収益プラスに浮上

昨年末から今年1月にかけて買ってきた新興銘柄のうち、サマンサタバサとビューティー花壇が急騰し、含み益が100万円を超えてきました。
新興銘柄はダメなものはどんどん切ってきたので、損切りが先行していましたが、ここにきて新興銘柄の買いはトータルでプラスになってきました。
また、時価評価での年間収益はプラスに浮上してきました。

ここまでに損切りした新興銘柄
エフオーアイ -363,230円
ACCESS -170,850円
ビックカメラ -96,030円
セブン銀行  -85,890円
ぐるなび   -44,913円

現在含み益となっている新興銘柄
サマンサタバサ +529350
ビューティー花壇+822600
セブン銀行  +85140

いっしょに映っているビックカメラ、ひらまつ、ドクターシーラボは優待目的長期保有のものです。

現在の現物株保有状況↓

20100316

英金融大手のロイズ・バンキング・グループの株主割当増資の場合

ライツ・イシューを発表した場合の株価推移について海外の事例を調べてみました。

「11月24日(ブルームバーグ):英銀ロイズ・バンキング・グループは24日、1株当たり0.37ポンドで新株を既存株主向けに発行する株主割当増資案を発表した。
発表によると、ロイズは株主の保有株1株に対して新株1.34株を割り当て、合計で365億株を発行する。発行価格は23日の終値に比べ59.5%割引となる。」

以上ロイターから引用

新株予約権の内容
行使価格    0.37ポンド
1株に対し、  1.34株
ディスカウント 59.5%

株価の推移
縦線が発表前の終値

コメント
この銘柄の場合、10月8日ころから株主割当増資の計画がある旨が報道されており、株価も下落基調にあったようです。
希薄化の割合が大きい割に株価は冷静な値動きに見えます。

lloyds

オランダの金融大手INGの株主割当増資のケース

ライツ・イシューを発表した場合の株価推移について海外の事例を調べてみました。

「オランダの金融大手ING(ING.AS: 株価, 企業情報, レポート)は27日、75億ユーロ(112億ドル)の株主割当増資について、株主の需要を集めるため、大幅なディスカウントとなる価格で実施すると発表した。
発行価格は1株当たり4.24ユーロで、40%近い大幅なディスカウント発行となる。発行株式数は17億6800万株で、既存株式7株に対し6株の新株を発行する計算。
26日終値に比べたディスカウント幅は52.4%、新規発行株式による希薄化効果を加味した理論価格からのディスカウント幅は37.3%となる。」

以上、ロイターから引用

新株予約権の内容
行使価格  4.24ユーロ
既存株式7株に対し6株の新株を発行
ディスカウント 52.4%

株価の推移
縦線が発表前の終値

コメント
発表時から勢いよく株が下落していますが、その後は大きくリバウンドしています。

ing

タカラレーベンのライツ・イシュー(5)

タカラレーベンの株価は、すでに希薄化を織り込んだ理論価格付近まで下落しています。ここから新株予約権の権利落ちがあることを考慮すると、若干安くなりすぎているようにも思えます。

しかし、そもそもライツ・イシューに限らず、増資の場合に理論通りに株価が推移するかというとそうでもありません。

例えば、時価で既存株式の10%の株数を増資した場合理論価格は、
(時価×1+払込価格×0.1)÷1.1=時価
となり、理論価格には変化がないということになります。

しかし、実際には多くの場合増資により株価が下落してしまいます。
どうして増資の場合の株価は理論価格に収束しないのでしょうか。

原因の1つは、理論価格を計算する場合、株式の価値=解散価値+将来の利益の合計と仮定していますが、市場は、多くの場合、株式の価値のうち、解散価値よりも将来の利益の方を重視しているためだと思われます。

増資により希薄化すると、1株あたりの「将来の利益の合計」の希薄化が起こります。
ライツ・イシューの場合、既存株主は、新株予約権を行使すれば、持分比率は希薄化しませんが、株数が増えるので1株あたりの「将来の利益の合計」は希薄化します。

いくら、理論上は、払込によって解散価値が増えているから、既存株主は損でないですよと言われても、大多数の株主は、会社の解散価値を見て株を買っているわけではなく、将来の利益を期待して買っているのです。

そのため、増資の際によく言われることですが、その増資が将来の利益増加に結びつくものなのかという点が重要になってきます。

増資をして一時的に1株利益が希薄化しても、将来において、増資の資金を投資してそれを上回る利益を生み出せるのであれば、増資によって株数が増えても1株あたりの将来の利益の合計はそれほど減らない場合もあります。
反対に、増資の目的が、目先の資金繰りのためだったり、損失を埋め合わせるためといった後ろ向きの理由だと、増資によって株数が増えた分だけ、1株あたりの将来の利益の合計は希薄化してしまいます。

もう1つの原因は、需給の問題だと思います。
一般的には、新株が大量に出回ると、供給過剰になりやすくなります。
理論価格の計算は、こうした需給の問題を反映していません。

ライツ・イシューにしても、新株予約権の理論価格は「権利落ち後の株価-300円」となりますが、実需の買いよりも実需の売りの方が多いであろうことは織り込まれていません。

TOBや組織再編の局面では、理論価格と比較しての売買が有効ですが、増資の局面においては、株価が理論価格と比べて乖離していることを理由にする売買は必ずしも有効とはいえないように思います。

タカラレーベンのライツ・イシュー(4)

権利付最終日の持ち越しについては「タカラレーベンのライツ・イシュー(1)」でも触れましたが、もう少し検討します。

会社のIRによると、権利落ち日の基準価格は、

(権利付最終日の終値-2+300)÷2で計算した金額になるようです。

持ち越しをした場合の損得について、もう少し詳しく検討してみます。

1 現物で買って持ち越した場合

現物で買って持ち越した場合、権利落ちした株と新株予約権が手元に残ります。
新株予約権は4月1日以降上場されるので、ここで売却するか、行使期間に300円払い込んで新株を受けるか選択することになります。

持ち越しの成否は、権利落ち日の寄り付きの価格と4月1日から始まる新株予約権の市場価格に大きく左右されます。
両方持ったままでいる場合、株価と新株予約権の価格はほぼリンクして変動するため株価の変動×2の損益変動となります。

現物を持ち越して直ちに利益になるかどうかについては個人的には懐疑的です。
その理由は(1)で書いた通り、新株予約権の価格が「権利落ち後の株価-300円」を下回ると予想しているからです。

2 信用で買って持ち越した場合

信用で買って持ち越した場合、新株予約権は付与されず、権利落ちした株のみが手元に残ります。
新株予約権は、強制的に権利入札にかけられて、権利入札の結果、落札加重平均価格で算出する権利処理価格で処分されます。
そして、売却代金が証券口座に入金されることになります。

これは昔の新株流通までタイムラグがあったころの株式分割の時と同じ仕組みです。
権利処理価格は事前に予測することは困難ですが、私が何度か経験した株式分割の時は、意外に低い価格でした。
株式分割の場合の新株の入札価格が低くなる理由は、新株流通時に株価が下落することを織り込んでいたからです。
今回の新株予約権についても、新株流通時に株価が下落することが予想されるので、あまり高い価格がつくとも思えません。
したがって、私は信用で買い持ち越しはあまりおすすめしません。

以上のように、個人的には、権利付最終日の買い持しはあまり旨みがないと思っています。
ただし、株価が300円付近まで下落した場合は話が別になります。
この場合は、新株予約権のオプションとしての価値をただ同然に入手できる可能性があるからです。

タカラレーベンのライツ・イシュー(3)

3月5日の終値559円を基準に計算すると、433円が一応の増資後の理論価格であるところまで前回書きました。
3月9日終値は、447円なので、理論価格に近づいているのでしょうか?
それは違います。
433円というのは、希薄化後の理論価格だからです。

433円という理論価格に収束するような事態があるとすれば、例えば以下のケースです。

新株予約権付与発表日:559円

権利付最終日の株価も:559円

新株予約権の価値:(559円-2円-300円)÷2=128.5円           
権利落ち後の株価:559円-2円-128.5円=428.5円

これが上記の理論価格に近い数字です。

この場合株主が新株予約権を売却した場合:
権利落ちで損をする分を新株予約権の売却金で穴埋めできるので損はしません。

株主が新株予約権を行使した場合:
権利落ちで損をする分、時価よりも安い値段で新株が手に入るので損はしません。

こうしてみると、本来、机上の計算ではライツ・イシュー発表後に株価が暴落する必然性はないように思います。

しかし、通常の公募の場合も、上記のような理論通りにはいっていません。
時価で公募を行う場合、それだけの現金が会社に入るので理論上は、既存株主の損にならないはずですが、1株利益の希薄化を懸念して株価は下落することが多いです。

とすると、理論上は下落するのはおかしいといってむやみに買い向かうことは、公募株を買い向かうことと変わらず、あまり得策ではない気がします。

もっとも、すでに、希薄化を織り込んだ株価水準になっているので、さらに新株予約権の権利落ちと新株流通で大きく下落するとは考えにくいのでどこかで買いで狙ってみたいとは思っています。

次回は、買い持ち越しの場合の処理などについて検討します。