株主優待高利回り株への投資が悩ましい理由

株主優待を行っている株の中でも、株価に対して得られる株主優待の価値を利回り換算した場合に高利回りである、いわゆる優待高利回り株は投資対象としては扱いが難しい面があります。

それは、株主優待の権利付最終日をまたいで保有すると、激しい株価下落に見舞われる可能性があるという点です。
最低単位だけ保有しているのであれば、受けられる株主優待の価値と同じだけ株価が下落してもたいした問題はないのですが、複数保有している場合は得られる1株あたりの優待価値が低いので問題です。

例えば、私が現在現物で保有しているビックカメラですが、この銘柄の株価は本日終値30900円に対して、1株保有の場合、3000円のお買物券(2年目は4000円のお買物券、3年目以降は5000円のお買物券)がもらえます。
優待利回りは、9,7%(2年目12.9%、3年目以降16.1%)と高利回りとなっています。

私は、現物株で60株保有しているので、8月の権利付最終日をまたぐと、1万円のお買物券(2年目は11000円のお買物券、3年目以降は12000円のお買物券)がもらえます。
これを優待利回りに換算すると、0.54%(2年目0.59%、3年目以降0.65%)にすぎません。

おそらくかなり高い確率で、自分がもらえる優待価値+配当金額以上の株価下落に見舞われると思われるので、この現物を保有したまま権利付最終日をまたいでいいものかどうかはかなりの悩ましい問題なのです。

おそらく現実的な対応策としては、権利落ち前に60株のうち59株を一度売却して、権利落ち後の下落したところで買い戻すことになると思います。

さらに、こうした銘柄には、株主優待廃止リスクがあります。
業績不振により、株主優待を廃止または縮小する企業は多いですし、、株主に対する公平な利益還元の観点から株主優待を廃止する会社も出てきています。

つい先日も、私が保有しているビューティー花壇(発表時の優待利回り約10%)が、株主に対する公平な利益還元の観点から株主優待を廃止すると発表し、翌日には株価が、4.2%下落し、優待目的ではなく保有していた私によってはいい迷惑でした。
ちなみにこの銘柄は3年以上長期保有した場合優待利回りが約20%となるはずでしたが、今期末で3年以上の長期保有とカウントされる直前で株主優待制度自体が廃止されてしまいました。優待目的で買われた方は泣く泣く手放されたのだと思います。

このように、株主優待高利回り株に、優待目的ではなく投資していると、優待権利落ちリスクと優待廃止リスクという2つのリスクを抱えることになってしまうのです。

(注)この記事はいかなる意味でも本文に掲載した銘柄を推奨する意図はありません。

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