タカラレーベンのライツ・イシュー(3)

3月5日の終値559円を基準に計算すると、433円が一応の増資後の理論価格であるところまで前回書きました。
3月9日終値は、447円なので、理論価格に近づいているのでしょうか?
それは違います。
433円というのは、希薄化後の理論価格だからです。

433円という理論価格に収束するような事態があるとすれば、例えば以下のケースです。

新株予約権付与発表日:559円

権利付最終日の株価も:559円

新株予約権の価値:(559円-2円-300円)÷2=128.5円           
権利落ち後の株価:559円-2円-128.5円=428.5円

これが上記の理論価格に近い数字です。

この場合株主が新株予約権を売却した場合:
権利落ちで損をする分を新株予約権の売却金で穴埋めできるので損はしません。

株主が新株予約権を行使した場合:
権利落ちで損をする分、時価よりも安い値段で新株が手に入るので損はしません。

こうしてみると、本来、机上の計算ではライツ・イシュー発表後に株価が暴落する必然性はないように思います。

しかし、通常の公募の場合も、上記のような理論通りにはいっていません。
時価で公募を行う場合、それだけの現金が会社に入るので理論上は、既存株主の損にならないはずですが、1株利益の希薄化を懸念して株価は下落することが多いです。

とすると、理論上は下落するのはおかしいといってむやみに買い向かうことは、公募株を買い向かうことと変わらず、あまり得策ではない気がします。

もっとも、すでに、希薄化を織り込んだ株価水準になっているので、さらに新株予約権の権利落ちと新株流通で大きく下落するとは考えにくいのでどこかで買いで狙ってみたいとは思っています。

次回は、買い持ち越しの場合の処理などについて検討します。

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