タカラレーベンのライツ・イシュー(4)

権利付最終日の持ち越しについては「タカラレーベンのライツ・イシュー(1)」でも触れましたが、もう少し検討します。

会社のIRによると、権利落ち日の基準価格は、

(権利付最終日の終値-2+300)÷2で計算した金額になるようです。

持ち越しをした場合の損得について、もう少し詳しく検討してみます。

1 現物で買って持ち越した場合

現物で買って持ち越した場合、権利落ちした株と新株予約権が手元に残ります。
新株予約権は4月1日以降上場されるので、ここで売却するか、行使期間に300円払い込んで新株を受けるか選択することになります。

持ち越しの成否は、権利落ち日の寄り付きの価格と4月1日から始まる新株予約権の市場価格に大きく左右されます。
両方持ったままでいる場合、株価と新株予約権の価格はほぼリンクして変動するため株価の変動×2の損益変動となります。

現物を持ち越して直ちに利益になるかどうかについては個人的には懐疑的です。
その理由は(1)で書いた通り、新株予約権の価格が「権利落ち後の株価-300円」を下回ると予想しているからです。

2 信用で買って持ち越した場合

信用で買って持ち越した場合、新株予約権は付与されず、権利落ちした株のみが手元に残ります。
新株予約権は、強制的に権利入札にかけられて、権利入札の結果、落札加重平均価格で算出する権利処理価格で処分されます。
そして、売却代金が証券口座に入金されることになります。

これは昔の新株流通までタイムラグがあったころの株式分割の時と同じ仕組みです。
権利処理価格は事前に予測することは困難ですが、私が何度か経験した株式分割の時は、意外に低い価格でした。
株式分割の場合の新株の入札価格が低くなる理由は、新株流通時に株価が下落することを織り込んでいたからです。
今回の新株予約権についても、新株流通時に株価が下落することが予想されるので、あまり高い価格がつくとも思えません。
したがって、私は信用で買い持ち越しはあまりおすすめしません。

以上のように、個人的には、権利付最終日の買い持しはあまり旨みがないと思っています。
ただし、株価が300円付近まで下落した場合は話が別になります。
この場合は、新株予約権のオプションとしての価値をただ同然に入手できる可能性があるからです。

Speak Your Mind

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)