TOB投資の失敗例

12月2日に1500円で全株式取得のMBO(TOB)を発表したインボイスに昨日まさか約定することはないだろうと思いながら1470円に1万株の買い指値を入れていたところ約定してしまいました。
ところが、本日は1460円を割れてきたので1459円で損切りして11万円の損失となりました。
今回TOB投資が失敗した原因ですが、以下が考えられます。
「買付予定数の下限が8,834,675 株とされており、これは発行済み株式の約75%という高いハードル設定となっており、公募株数が下限に達しない場合、TOBが不成立となるリスクがある。」
通常、TOB投資は、TOBが成立することを前提として、時価と買取価格との鞘を狙うものです(上限設定がある場合は別です)。
しかし、市場参加者が、TOBが成立するとの前提に疑問を抱き始めると、TOB不成立リスクを織り込んで下落してしまうことがあります。
こうした場合、ナンピンをするということも考えられますが、個人投資家レベルでは、TOBが成立する確率がどの程度かということを判断することは困難なので、TOB不成立リスクを積極的に取ることには躊躇してしまいます。
今回のように株価が、TOB不成立リスクを織り込む展開となった場合には撤退せざるを得ないかなと思います。
ちなみに、インボイスの株価は、どの程度の不成立リスクを織り込んでいるのでしょうか。
発表前の終値         1367円
買取価格           1500円
成立を前提とした推定株価   1485円~1500円
時価             1459円 
(1485-1459)÷(1485-1367)×100=22%
(1500-1459)÷(1500-1367)×100=30.8%
つまり、1459円という株価は、22%~30%程度のTOB不成立を織り込んでいるということになります。
こうしてこのブログを書いていながら気が付いたのですが、1470円の指値の買い注文は、通常は、TOB不成立リスクがなければ約定しない株価なので、その買い指値を入れるということは、すでにその時点でTOB不成立リスクを取りにいっていくことを意味していたんですね。
つまり、TOB不成立リスクを取る覚悟がないのに、この価格に買い指値を入れた時点で負けは決まっていたということです。

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