ダメトレードのお見本(2)

昨日の問題に対する答えはいくつか考えられると思います。

例えば、

(1)両建てするときに、指値を使ったこと
(2)ナンピンしたこと

このいずれもが失敗の原因であることは否定しません。
簡単に解説すると以下のようになります。

(1)両建てするときに、指値を使ったこと
これって、成行を使わず、指値を入れることで、1ティックだけ、自分に有利な価格で約定させようとしている取引です。
9割がた成功しますが、残りの1割で大きく負けるので、1円抜きのコツコツドカン取引と実態は同じです。

(2)ナンピンしたこと
もうダメと思った18820円で切っていれば、10万円の損で済んだものをナンピンしたことで、損失は2.5倍に膨らんでいます。

しかし、私が考える本質的な原因は、違うところにあります。

それは、この両建てのための注文って自分の中でトレードではないんです。
そのため、そもそも損失が発生することを想定していないんです。

トレードで損切りができないという人がいますが、私が考える損切りできない理由というのは、

「トレードを始める前にあらかじめ損失を想定して、その損失を自分で受け入れることをしていない」

ことになります。

私は普段、トレードする時は、この取引で発生する最大損失はいくらになるということを想定した上で、取引にGOサインを出します。
その時点で、損失を心理的に受け入れています。
この時点の損失額が、心理的に受け入れられない金額の場合、取引をしません。
取引をやめるか、ロットを減らします。

私の場合、損失を受け入れる心が狭いので、1回のトレードで許容する損失というのは、資産額の1000分の1(15万円)とか1000分の2(30万円)とかです。これくらいだと10連敗しても平常心を保てます。
資産額の100分の1の損失を想定してトレードすることはそれほど多くありません。

このように、トレード開始前にあらかじめ、損失額を受けいれているので、損切りする時には、なんの心理的葛藤もありません。

しかし、トレードをしていると、事前に想定していない損失が発生することがあります。
例えば、誤発注をしてしまい、気がついた時は、含み損数十万円というようなケースです。
このポジションはすぐに切るのが正解ですが、こういうケースでは私も損切りを躊躇してしまいます。
そして、なんとかとんとんに戻す方法はないかと無駄なあがきをすることもあります。

どうして、切れないかというと、損失を受け入れる心の準備ができていないからです。
こういう時には、損切りできないという投資家の心理はこういうものかと、とてもよく理解できます。

話は戻りますが、両建てのポジションの構築に失敗した時の損失というも、これと同じで、あらかじめ、損失を受け入れていない状態のため、目の前に突如として現れた含み損に、あたふたしてしまうのです。
損失を受け入れたくないから、ナンピンしたり、損失がなくなる同値まで耐えようとします。

おそらく、両建てポジションの構築に指値を使うのであれば、例えば時価から20円離れたら成行で執行するというようなルールを決めておく必要があるのでしょう。
そうすることで、最大損失10万円ということを、あらかじめ心理的に受け入れておけば、含み損に慌てることもなくなるのだと思います。

以下は、損切りができない人への処方箋です。

(1)あらかじめいくらまで損をしてもいいかを決めて、その損失で収まる範囲のロットで取引をすること

(2)自分で損切りの注文を執行する自信がない場合には逆指値を使うこと

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