安定的な利益は精神安定剤の役割を果たす

私は年間を通じてトレードをしていますが、あまり気にしても仕方がないと思う一方で常に気にしてしまうのが、月間の収支の数字です。
月間収支の数字がプラス圏では強気でトレードを仕掛けられますし、マイナス圏ではどうしても慎重になります。
そんな中でありがたいのは、PO投資の利益や、新生銀行に数年前に1.8%で預けた定期預金や、ちょっと前のクリック証券のキャンペーンなどによる安定収入です。
こうした利益が10万円でもある月は、その金額まで損をしてもとんとんだと思うととても気が楽でリラックスしてトレードができます。
収支の数字がトレードに与える精神的な影響は無視できないものなので、できるだけ月間収支がプラスになるように、リスクのとり方をコントロールするようにしています。
おかげで今年は3月以降月間の収支はすべてプラスになっていますが、そういうやり方だと大きなリスクは取れないので大きなプラスも出ないのは仕方ないところです。
少なくとも、2008年の損失を回復するまで(あと345万円)は、現在の保守的な運用でいいと思っています。
現在のポジション
倉元製作所(5216)買い14000株

キャンペーンで欲をかくとろくなことがない

クリック証券のキャンペーンですが、先週1000万円入金し、5回の取引を完了しました。
これで2ヶ月後に無事25万円が入ればとてもおいしいです。
クリック証券の場合、スプレッドが0.8銭ととても小さいので、5回の取引というキャンペーンの要件を満たすだけであれば、1万ドルの買いか売りを建ててすぐに反対売買を行えば、1回で80円のコスト、5回で400円で済むはずです。
しかし、人間は欲深いもので、口座の資金が一時的とはいえ、マイナスになるのはあまりいい気がしません。そこで、せめて収益をプラスにはしておこうと欲を出して、モニターと30分ほどにらめっっこしてしまいました。
合計5万ドルの小さいポジションを建ててモニターとにらめっっこした結果、4銭抜かれてマイナス2000円となりました。
25万円入るのですから、2000円マイナスになってもどうでもいいのですが、それなら最初から800円マイナスを甘受しておけばよかったのです。
キャンペーンの要件を満たすための取引では変な欲を出さない方がいいなと思いました。

ちなみにこの話には続編があって、クリック証券は口座開設から30日以内に、50万通貨単位の取引をすると5000円のキャッシュバック、100万通貨単位の取引をすると1万円のキャッシュバックのキャンペーンを行っています。

冷静に考えると、50万通貨単位をドル円で行うと、スプレッドが4000円かかるので、5000円もらってもたいしておいしいキャンペーンとは思えません。
しかし、どうせなら50万円通貨単位まで取引して、5000円もらっておけば、2000円の損失も取り戻せる?と考えて、あと45万円通貨単位取引しましたが、慣れないFXでなんとか収益をプラスにしようとトレードをすればするほど、どつぼに嵌ってマイナスが増えてしまいました。

キャンペーンで欲を出すとろくなことがないので、割り切りが必要だと思いました。
もっとも、キャンペーンがきっかけで取引に嵌っていく人も多いからキャンペーンが成り立つのでしょうね。

含み益に耐える方法

12月末に5銘柄を約100万円ずつ購入した現物ポジションの含み益は20万円ほどになっています。
これらの銘柄は、長期チャート上の底値圏からの脱却を図れそうな銘柄を中心に選んでいるので、現物については含み益がある間できるだけ長期的に保有してみようと思っています。

しかし、含み益がある銘柄を売らないことは、意外と忍耐が必要なことです。
「含み益があるうちに売っておいた方がいいんじゃない。そのうち買い値を下回って含み損になったら悔しいでしょ」という悪魔のささやきが聞こえてくるからです。
つい先日も短期的に急騰したACCESSを売ろうかと何度思ったことか。

こうした誘惑に負けてしまうと、含み益のポジションはすぐ売ってしまい、手元には含み損のポジションばかりが残ってしまいます。
その結果、利益は小さく、損失は大きくとなってしまいトータルの収支では損をする可能性が大きくなります。

特に現在のように携帯からボタンを押すだけで売却できるようになると、ふとしたタイミングで売りたい気持ちが生じてしまうと簡単に売却できてしまうので厄介です。

昔、私が保有していた沖縄セルラーの株価が10倍以上に上昇した時には、途中で株式を売らないように、株券の交付を受けて、それを父親の貸金庫に入れておくことで、わざと手続を複雑にして、売りたい気持ちを封じ込めていました。

今は株券が廃止となり、その方法は使えないので、含み益の銘柄を売らない方法としては、他の方法を考えないといけません。

基本的には、損切り又はトレイリングストップの逆指値だけ入れて、日々の値動きをあまり追わないようにすることが一番かなと思います。

それだけでは売りたい誘惑に勝てないという場合は、売買の障壁を設けることです。

あまりおすすめはしませんが、わざと手数料が高い証券会社で買うという方法もあります。手数料が高いので売ることを躊躇するからです。

あとは、売らないと決めた銘柄を保有している口座を家族に管理してもらうことでしょうか。暗証番号おれの知らない番号に変えといてと言えば完璧です。

現在のポジション(信用のみ表示)
サマンサタバサジャパンリミテッド(7829) 30株
セブン銀行(8410) 5株
ACCESS(4813)6株
ビックカメラ(3048)30株

感応度逓減(かんのうどていげん)

あなたが買った株が下がったことで、含み損が出てきて、すごく苦痛を感じていたのが、そのまま売却しないで持っていて、さらに買った値段からはるか下まで株価が下がると、同じ値下がりでもだんだん苦痛を感じなくなるということを経験されたことがある方は多いと思います。
これをプロスペクト理論では、「感応度逓減(かんのうどていげん)」といいます。
株を買った値段から株価が離れれば離れるほど、同じ値幅の変動に対して人間は鈍感になっていくことをいいます。 

トレードにおいて感応度逓減はかなり重要な問題となってきます。
あなたが1000円で購入した株がいきなり900円に下落したら、あなたは大きな苦痛を感じます。
しかし、感応度逓減により、そこからさらに100円下がる苦痛よりも、100円上昇して1000円に戻った場合の満足の方が大きくなります(下図参照)。
そのため、さらにリスクをとって、保有を続けようとします。
これが損きりをできない投資家が塩づけにしてしまう理由です。

反対に、あなたが1000円で購入した株がいきなり1100円に上昇したら、あなたは大きな満足を感じます。
しかし、感応度逓減により、そこからさらに100円上がる満足よりも、100円下落して1000円に戻った場合の苦痛の方が大きくなります(下図参照)。
そのため、リスクをとらずに、利益を確定しようとします。
これが利食いをしないで利を伸ばすことが難しい理由です。

本来は、トレードで利益を挙げるには、損切りは早く、利食いはゆっくりであるべきなのに、実際にトレードをしてみると、利食いは早く損切りは遅くになってしまう理由はこの感応度逓減により説明できます。

話は変わりますが、先週、家でテレビを見ていたら、「プチ贅沢のすすめ」というような内容の特集をしていました。
その中で専門家がこの感応度逓減と同じグラフを示してプチ贅沢がなぜいいかを説明していました。
横軸が贅沢の金額、縦軸が満足度で、ある金額の贅沢をして得られる満足から、さらに贅沢の金額を増やしていっても得られる満足の増加は次第に小さくなるとのことでした。
これはよく考えれば当たり前のことで、例えば、100グラム2000円の高級なお肉を食べた時の満足感と100グラム2万円のお肉を食べた時の満足感で10倍も満足感が変わるということはないわけです。
100グラム2万円のお肉を1回食べるよりも、100グラム2000円の高級なお肉を10回食べた方が満足度の合計は大きいのではないでしょうか。
これを人にプレゼントをする場合に応用すると、超高額のプレゼントを1回するよりも、そこそこの金額のプレゼントを複数回した方が相手の満足度は高くなるのではないでしょうか。

「感応度逓減」についてのまとめ

トレードを行うにあたって自分自身の満足度を基準に判断すると損切りが遅く、利食いが早くなるのでトータルではあまり儲からないことに注意が必要。
日常生活においては、支出する金額をどんどん増やしても満足度はそれほど増えないので、プチ贅沢やプチプレゼントを行うことは合理的かつ効果的。

現在のポジション
伊藤園の第1種優先株式(25935)買い6000株

グラフ

感情の弊害

今日は、前場の踏み上げが精神的にきつかったこともあり、後場急落してきたところで利食いを入れてしまいました。
買い戻しが早いと頭では分かっていたのですがポジションを維持できませんでした。

他人に首を締めあげられた後に解放されたら、もう安全だと分かっていても、早々にその場を立ち去りたくなるのと同じで、踏み上げられた後に下落すると売りポジションは早々に清算したくなるものなのです。
しかし、この感情に従ってしまうと利益を伸ばせなくなってしまいます。
その意味で感情の弊害がもろに出たと言えそうです。

建値もかなり有利なポジション(月曜日以降細かい売り買いを繰り返して実質的な建値を9050円から9200円まで上げていた)のですが、これを維持できなかったのは、最近踏まれてばかりでメンタルが弱くなっていたことが効いていた気がします。
反省。

現在のポジション
なし

安値おぼえ、高値おぼえは厄介

今年の10月に日経平均が1万円を割れて安値6994円をつける過程では、9月上旬まで12000円付近で推移していたことから、あまりに急激な水準訂正に頭がついていかず、株価を見るたびに「安すぎる」と頭の中で思ってしまい、それが少なからず投資戦略に悪影響を与えました。
これだけ下がったから安いだろうと思って買いで入っては投げを繰り返したのですが、これは完全に高値おぼえですね。

今年の安値をつけた後になって、危機の状況や景気の悪化などのニュースが頻繁に流されるようになったことで、1万割れの水準というものにもすっかり慣れてしまいました。
現在は10月安値からのリバウンド過程にありますが、このリバウンド過程では、自然な感情としては、個別銘柄の大きく上昇した株価を見ると「これだけ状況が悪いのに上がりすぎだ」と頭の中で思って今度は売りたくなってしまいます。
これは安値覚えですね。とても危険な感情です。これは自分でもとても危ない感情だと分かっているので、この感情に任せて売りから入るようなことはしないように注意しています。

自然に沸きあがる感情というのは、よほど気をつけないと、知らず知らずのうちに投資戦略に悪影響を与えるのでやっかいなものです。

損失がつらいときは

株式投資で損失を出して非常につらいと思うことがあると思います。私自身今回を含めて何度もやめたいと思うくらいつらい思いをしてきました。
そういう時は、投資の損失のことはとりあえず頭から追いやって、自分は幸せ者だなと考えることにしています。
自分を支えてくれる家族がいて、仕事があって、帰る家があって、一応は健康で、食べ物はちゃんと食べられるのだから幸せ者だなと考えます。お金はたくさんあれば、たしかに楽しめることは多くなりますが、株式投資に充てているお金が全部なくなっても明日からの生活にすぐ困るわけではない。そういう境遇ってとても恵まれていると思うのです。こういうタイミングでこういうことを言うと、負け惜しみっぽいかもしれませんが、私は株式投資で損をして、精神的にダメージを受けているときは、自分がどれだけ恵まれているかということを意識的に考えるようにしています。
そうすることで、投資の損失のことで思いつめることはないと少し気が楽になります。

ルール違反の心理的影響

私はトレードを行う際に、あらかじめ自分で決めたルールを守るようにしていますが、月に1回くらいはルールを破ってしまうことがあります。

一番多いのは、自分の想定していない場面でトレードを仕掛けることで、例えば、携帯端末などで株価を見ていて、自分が想定してシナリオと全く反対方向に大きく動いていると、これ以上はないだろうと勝手に決め付けてポジションを建ててしまうことです。
自分が想定したシナリオがはずれている状態で、流れに逆らってポジションを建てているのでたいていは失敗します。
他では、予定していないナンピンなどをして失敗することもあります。どちらの場合も損害はせいぜい数万円から10万円程度であることが多いので、資産としてのダメージはほとんどないのですが、一番大きいのは、心理的な悪影響です。

ルールを守って損をした場合は、それはトレードという事業を行う上での必要経費みたいなものですから、ショックは受けないのですが(それでもあまりに損失が続くと凹みますが)、やってはいけないことをやって損をした場合は、激しく後悔しますし、精神的にかなり動揺します。
また自己評価が低下して、トレードに対する自信も低下します。

そうするとそういった心理的影響によって、その後のトレードがうまくいかなくなって、直接的な損害以上の損害を及ぼすことがあります。

そういった精神的影響があることが分かっているので、トレード違反をした場合には、精神的安定を完全に取り戻すまでトレードをしないようにしています。
それは半日のこともあれば、数日休むこともあります。

今日はお昼休みにある銘柄の空売りをしたのですが、ルールに反して逆指値を一時的に取り消して様子を見たところ、1ティック上で買い戻すはめに。たった1ティック、わずか数万円の損失ですが、私のルールではやってはいけないことになっているストップ注文の取消をしたということで精神的に動揺したので、そこで今日のトレードは強制終了しました。。。

本日のポジション
なし

精神的なダメージ

私のように裁量でトレードを行う場合、精神状態を常に平静に保ち、客観的で冷静な判断ができる状態を維持することは非常に重要です。
トレードによって興奮状態になったり、ふっきれたりしてしまうと、冷静な判断ができなくなり、たいていは大きな損失をもたらします。
精神状態に大きな影響を与える要因の1つは、ポジションの大きさです。大きいポジションを持っているとどうしても精神が高ぶってしまい、それが一定の限度を越えると悪影響を与えます。
どの程度のポジションまでであれば、冷静でいられるかは個人差が大きい問題なので、自分自身の経験から限界を知るしかないと思います。
私の場合、今の環境では先物を持ち越しして冷静でいられるのは、せいぜい3枚程度までです。
次に、それまでのトレードの内容です。大きな負けや大きな勝ちあるいは、度重なる連勝や連敗は、それ自体、興奮状態を引き起こし、冷静な判断を狂わせることがあります。
また、内容の悪い負け方をすると自暴自棄な気持ちになりやすくやはり危険です。
どう言う局面で、自分が冷静に判断ができなくなるのかは、自分自身の経験から知ることができるので、それを自分自身の危険信号として捉えて、危険信号が出たときには、トレードを休むなり、普段以上に気をつけるなりすることで、感情に任せてトレードをして失敗することは防ぐことができると思います。

どうしてこの話をしようと思ったかというと、今日、内容の悪いトレードをしてしまい、私自身精神的にかなり動揺したからです。
昨日最悪の内容の決算を発表したファンコミを寄付きで空売りしました。
その後、すぐに踏み上げられて10%超上昇したところで損きりしました。
マイナス乖離が高くテクニカル上売りは危険な場面であった上、悪材料発表してから売りというやってはいけないパターンでの失敗でした。
損失は8万円にすぎませんでしたが、負け方が非常に悪く、精神的ダメージは甚大でした。
自分でもかなり動揺していると感じたので後場のトレードはお休みしました。

本日のポジション
nikkei225連動投資信託@14100×600万円は回復の見込みが立たないので損きり。
14000円からの買い下がり戦略は失敗でした。
投信の残高は、1月22日に購入したnikkei225連動投資信託@12600×500万円のみとなりました。

安値覚え

安値覚えとは、以前に付けた安い値段を基準にして、その値段を基準に売買の判断をする事です。
例えば、現在の新興銘柄の中には、すでに安値から50%以上も値上がりしているものも見られますが、そういう銘柄の安値と現在値を比較して、株価がすでに50%も上昇したからやめておこうと買いの手が引っ込むようなことをいいます。
本来は、安値から50%上昇した状態であっても、現在の株価で買いだと判断できるのであれば、安値と比較してやめる必要はないはずです。
しかし、投資家は、過去の株価に縛られて売買を考えてしまうこと傾向があるそうです。これをアンカリングといいます。
アンカリングについては、過去のブログの記事「人は過去についた値段にしばられる」を参照して下さい。

実際には、下落トレンドの途中で買うよりも、ある程度上昇していても、上昇トレンドに転じてから買った方が利益をあげやすいと思います。

現在のポジション
なし